美ら海振興会では、環境保全活動の一環として「水中及び陸上の清掃活動」にも力を注いでいます。
というよりはむしろ、美ら海振興会のルーツは、清掃活動にあるといわなければなりません。
美ら海振興会の前身である任意団体の活動は、会長の松井が水中でゴミを見つけたことにはじまっています。
そのゴミとは、エアが充填されているタンクの目印に貼られるビニールテープ。
ダイバーが器材をセッティングする際、タンクに貼りなおしたテープがはがれて海底に沈んでしまったモノです。
地道な清掃活動は、団体設立へ発展し、以来、水中だけではなく港やビーチの清掃活動を続けています。 |
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海も陸もキレイなままでいてほしい。その想いからはじまった清掃活動は、
いつしか陸にまで広がり、月に2度の定期イベントとして定着しました。 |
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美ら海振興会に加盟するダイビングサービスにとって、冬の時期は当然ながらシーズンオフ。
比較的時間のとりやすい季節であることから日頃お世話になっている漁港やマリーナ周辺の清掃イベントを
2週に1回のペースで実施しています。残念なことに人気の釣り場や港では、ゴミのポイ捨てが未だなくなりません。
活動に賛同していただいている漁業組合の方々や港の職員の方々とともに、その都度、
大量の空き缶やタバコの吸殻、コンビニのビニール袋などを回収しています。
きれいな環境を維持するためには、一人ひとりの意識が環境に向かなければなりません。
私たちは、清掃活動を通じて多くの方々にメッセージを発信しています。 |
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■陸上清掃実施場所 |
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・那覇北マリーナ |
・宜野湾マリーナ |
・三重城港 |
・赤灯台港 |
・沿岸漁港 |
・嘉手納漁港 |
・神山島 |
・大度海岸 |
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写真)清掃活動の様子 |
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海の中の事情も理解してほしい。釣り糸がサンゴ礁を無残な姿に変えています。
海はゴミ箱ではありません。尋常ではない量のゴミを水中から回収しています。 |
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人気の釣り場で水中清掃を行うと、考えられないほどのゴミが回収されます。
20名のダイバーが2回潜って回収するゴミの総量は、およそ100kg。ペットボトル、釣竿、ときには椅子などの家具も。
中でもダントツに多いのが釣り糸で、1本が数メートル〜数十メートルにもなります。
問題は、サンゴに絡みついた釣り糸がサンゴを変形させたり、時には切断してしまうことがあることです。
現在では、環境に配慮して根がかりで切れてしまった場合でも自然に還る釣り糸が使用され始めるなど、
マナーのよい方が増えてきたことも事実としてあります。
美ら海振興会は、こうした釣り糸が少しでも早く普及されることを切に願っています。 |
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写真左)水中から回収されたゴミの山
写真中)サンゴに絡まる釣り糸
写真右)水中清掃の様子 |
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