美ら海振興会(ちゅらうみしんこうかい)では、「サンゴ礁の保全及び再生」を環境保全活動の
柱のひとつにすえています。それは、ダイビングサービスとして日頃お世話になっている美ら海への恩返し。
多くの企業、団体がサンゴ礁の保全を唱える中で、海の表情の変化を直接この目で見てきた
私たちだからこそ取り組まなければならない事業であると考えています。 |
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世界有数の海域だった美ら海はどこへ!?
沖縄のサンゴ礁は、ここ十数年間、深刻な危機的状況が続いています。 |
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1996年頃にはじまったサンゴの白化現象は、温暖化による水温の上昇が原因といわれています。沖縄のサンゴは、
そうした水温上昇やオニヒトデなどの大量発生によって、その多くが死滅するという危機に瀕しました。
いま現在は何とか全滅を免れているものの、依然危機的な状況であることに変わりはなく、
私たち地元のダイビングサービスは美ら海の未来を大いに憂えています。 |
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写真左)美しいサンゴ礁が広がるかつての美ら海
写真中・右)白化したサンゴ |
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20年前のお花畑そのものだった景観をもう一度見たい。
美ら海振興会が出した結論は、サンゴの植付けによる美ら海の再生です。 |
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オニヒトデ駆除やアンカリングによるサンゴ破壊を防ぐためのブイ設置など、さまざまな手を尽くしましたが
それだけではサンゴを守ることができないと実感。最後の最後に行き着いたのがサンゴの植付けです。
サンゴの植付けについては、研究者も意見が分かれるところです。
しかし、私たち現場の結論は、やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい。
海に精通したガイドならではの勘や発想を反映して、植付けの時期や海域、水深、方法などを模索し続けています。 |
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写真)サンゴの植付けの様子
サンゴの植付けは、メンテナンスが大切。
月に1回のメンテナンス以外にもファンダイビングの際に
美ら海振興会に加盟しているダイビングサービスがチェックするなど
頻繁に海に出ているからこそ気づくことがあります。 |
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一般ダイバー参加による国内最大規模のサンゴ植付けイベントを開催!
美ら海振興会主催!年末恒例の「イキイキ☆サンゴ大作戦」でサンゴ礁の再生を図ります。 |
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2007年より開催している「イキイキ☆サンゴ大作戦」は、毎年11月の第1週に開催するサンゴ植付けイベントです。
2日間にわたって開催し、全国から大勢の一般ダイバーの方々にご参加いただいています。
私たちの植付けは、一過性のイベントではなくモニタリングやメンテナンスを徹底管理しているのが特徴です。
植付け場所、年度によってもまちまちですが、1年でおよそ50〜60%の生存率を維持しています。
最近では、ただファンダイビングを楽しむだけでなく、植付け後のサンゴに関心を持ち、
加盟ダイビングサービスに観察ダイビングをリクエストするお客さまも多くなってきています。
同時に、美ら海振興会に賛同する沖縄本島以外のダイビングサービスも徐々に増えてきました。
こうした皆さまの意識の変化は、美ら海の再生において欠かせない力になると信じています。 |
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写真)
200人以上のダイバーたちが集まった2009年の「イキイキ☆サンゴ大作戦」 |
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